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リフォームをするときは家具や荷物をどこに移動したらよいのか

リフォームをするときは家具や荷物をどこに移動したらよいのか

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リフォームをするときに、必ず必要になるのが家具などの荷物移動です。

でも、「どれくらいの荷物をどこに移動しなくてはいけないのか、はっきりとイメージしにくい」ですよね。リフォームの内容は家によってまったく違ってきますので、当然のことと思います。

そこでここでは、リフォームをするのにどの程度の荷物移動が必要なのか、移動先はどこがいいかについて大まかな考え方を伝えたいと思います。

簡単に言ってしまうと、「リフォーム業者が必要とするスペースを知る」ことで、荷物の量や移動先について、ある程度のイメージができるようになります。そのことについて詳しく説明していきたいと思います。

この記事を読めば、リフォーム業者が必要とするスペースについて理解が深まりますので、業者と打ち合わせた時に荷物移動の範囲や移動先について、明確な答えが分かるようになります。

荷物移動が必要なリフォームの例:キッチンリフォームの場合

荷物移動を必要とするリフォームの具体例として、キッチンリフォームでの荷物移動について考えてみます。

たとえば、キッチンを入れ替えるリフォームの場合、キッチンの大きさや形、配置などは家によってさまざまです。

また、システムキッチンを購入する場合、合わせて「カップボード」と言われる大きな収納棚も設置することがあるのですが、これを付けるのか付けないのかによっても大きくリフォーム内容が変わります。

また、キッチン前のスペースが狭いのか広いのか、周りにはどんなものがあるのかによっても、よけるべき荷物の量は変わってきます。

たとえば、キッチン前のスペースが狭く家電や食器棚をどかさないとキッチンの入れ替えが難しい場合、荷物を全部別の部屋に運び出さなければいけないかもしれません。

一方で、キッチン前のスペースが十分に広い場合は、荷物を少し移動させるだけで済むこともあります。

このように、一口にキッチンの入れ替え工事と言っても家によってリフォームの内容は様々ですし、よけるべき荷物の範囲も大きく変わります。そのため、よけるべき荷物の量や移動先については、はっきりとした基準が作りにくいものなのです。

「工事スペース」だけじゃなく、「搬入スペース」+「作業スペース」も意識するとよい

よけるべき荷物の範囲について、「工事をするところだけ、よけておけばいいんじゃないの?」と思っていませんか?

いざ工事が始まったら、「動かす荷物の量が思った以上に多くて、置き場が全然足りない!」なんてことにならないためにも、よけるべき荷物の範囲についてある程度の理解はしておいた方がいいでしょう。

「よけるべき荷物の範囲」は、冒頭で軽く触れたように、「リフォーム業者が必要とするスペース」を知ることで見えてきます。

リフォーム業者が家の中で必要とするスペースは、大まかに次の3つです。

  • 工事スペース
  • 搬入、搬出スペース
  • 作業スペース

「工事スペース」は、リフォームをする場所のことを指します。

「搬入、搬出スペース」は、材料や道具などを運び入れたり、処分品を外に出したりするのに必要なスペースのことです。廊下のように「業者の通り道」をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

「作業スペース」は、材料や道具を置いたり、加工したりするのに、必要なスペースのことです。「工事スペース」と違う部屋が必要になることもあります。

(※これらの呼び名は、説明を分かりやすくするためにこの記事の中で付けた呼び名ですので、一般的な名称ではありません。)

これら、3つのスペースを合わせた広さが、よけるべき荷物の範囲となります。

たとえば、先ほどと同じく、キッチンの入れ替え工事をする場合に当てはめてみると、次のようになります。

キッチンの入れ替え工事でよけるべき荷物の範囲
工事スペース
  • キッチンとそのまわりのスペース
搬入、搬出スペース
  • 玄関や廊下、キッチンのある部屋などを荷物を持って行き来するスペース
  • 廊下のような狭い通路でも「キッチンの部材」を持って通れるだけのスペースがあれば良い
  • 取り外した古いキッチンを運び出すスペースも必要
作業スペース
  • 「キッチンの部材」を置いたり組み立てたり、加工したりする時に必要なスペース
  • リビングやダイニングなど、キッチン近くでスペースを確保することが多い
  • 広ければ広いほど良い
  • リビングの半分以上のスペースが必要になることも

図にあらわすと、次のようなイメージになります。

ここから少し、先ほどの表を補足説明しますが、読み飛ばしてもかまいません。

まず「工事スペース」について、キッチンだけではなく「キッチンまわりのスペース」も含めているのは、キッチン前と横に業者が入り込むスペース分が少なくとも必要だからです。

たとえば、古いキッチンを取り払う時に、金づちで叩いて解体することがよくあります。

この時に、キッチン横に冷蔵庫や食器棚などの家具があると、破片やホコリが荷物に飛び散るので、叩く方向や力加減に気をつかうことになり、とても作業がしづらくなります。

でも、キッチン横のスペースが空いていれば、気兼ねなく解体できるので作業のしやすが格段によくなります。

また、新しいキッチンを据え付けるときに、「コーキング」という「固まるとブヨブヨしたゴムのようになる液」で、キッチン周りの隙間を埋めます。

これはキッチンの裏側に水が入り込まないようにするためのものです。通常は、写真のようにキッチンと壁、床との隙間を「コーキング」するのですが、荷物がとなりにあると「コーキング」ができません。

このように、「工事スペース」はキッチンにある荷物だけではなく、「キッチンまわりのスペース」もよける必要があります。

次に「搬入・搬出スペース」について、主に玄関や廊下などの狭い所を指しているので、たとえば「廊下の荷物は全てよけなくてはいけないのか…」と思うかもしれません。

しかし、荷物を全てよけなくて良い場合もあります。

表の中で「キッチンの部材を持って通れるスペース」という説明があります。たいていのキッチンは運び入れるときに、ある程度バラバラの状態になっているものです

また、古いキッチンも、場合によっては現場でバラバラにして運び出します。なので、新しいキッチンも古いキッチンも、完成した状態より少し手頃なサイズで運ばれることになります。

その部材を運べるスペースさえあればいいので、わざわざ玄関や廊下などの荷物を全てよけておく必要はないのです。

最後に「作業スペース」ですが、実はここが意外に広くスペースを取ります。

バラバラになった状態のキッチンは、一つ一つが傷つかないように、しっかりと梱包されています。これらの「置き場」を確保するのに、完成したキッチンの、少なくとも2倍のスペースがいります。

また、場合によってはキッチンの部材を家の形に合わせて加工しなくてはいけませんので、「加工する為のスペース」も必要になります。

たとえば、家によっては、天井と壁の接する角が出っぱって、段差になっていることがあります。

これは「梁(はり)」といわれるもので、家の強度を保つための骨組みであったり、中に電気やダクト(換気扇の空気を通す管)などが通っていたりしています。

とても重要な出っぱりなので、ほとんどの場合「梁」をなくすことはできません。

ところが、たまにキッチンの上に「梁」がついている場合があります。この「梁」にかぶせて、吊り戸棚(キッチン上の棚)をそのまま付けると、見た目がスッキリしません。

なので、吊り戸棚を加工して、見た目をスッキリとさせることがあります。

また、キッチンの長さ(間口)がある程度決まっているため、そのまま取り付けると、隙間が大きくなってしまうことがよくあります。

その隙間をかくして見た目をスッキリさせるために、「化粧板」という見た目がとてもキレイな板をスキマの幅に合わせて加工し、取り付けることがあるのです。

このように「キッチン部材の置き場」、「加工場」、また「道具の置き場」などを確保しなくてはいけないため、とても大きなスペースが必要になります。

いかがでしょうか、とてもイメージしづらいですよね。

「搬入スペースが必要」と言われても、一つ一つの部材の大きさや、量なんてわかりません。また、「作業スペースは広ければ広いほど良い」と言われたところで、どれくらい広ければ大丈夫なのか、経験のないものを明確にイメージできるものではありません。

しかし、分からなくても全く問題ありません。

ただ、先ほど説明した「3つのスペース」(「工事スペース」、「搬入、搬出スペース」、「作業スペース」)が業者の必要とするスペースであり、同時に「よけるべき荷物の範囲」だということを知っていれば大丈夫です。

繰り返しになりますが、よけるべき荷物の範囲は家によっても業者のやり方によっても大きく変わってきます。

たとえば、材料を加工する場所が外でも可能な場合、家の中の「作業スペース」は小さく済むかもしれません。また通路が広ければ、「搬入、搬出スペース」の荷物は全くよけなくてもよくなります。

このように、業者のやり方によっても大きく変わってきますので、最初から明確にイメージできなくて当然なのです。

それでも、よけるべき荷物の範囲が、「工事スペース」「搬入・搬出スペース」「作業スペース」の3つだと知っていれば、業者と打ち合わせたときに具体的にイメージしやすくなるからです。

なので、荷物をどこまでよけるべきか、工事に入る前に業者に確認を取っておきましょう。その際に、業者の返事がざっくりとしてイメージしづらい場合は、次のように3つのスペースについて具体的に質問してみましょう。

「工事をする場所の荷物はどのくらいよけるのですか?」
「通路(廊下)の荷物は、運び入れのジャマにならないですか?」
「材料の置き場所はどこになりますか? どれくらい必要ですか?」など

このように、よけるべき荷物の範囲を、ただ聞くのではなくて、業者が必要とする3つのスペースをふまえて、それぞれのスペースについて中身を打ち合わせしましょう。そうすることで、より具体的にイメージができるようになります。

その結果、失敗するリスクがグッと下がります。

荷物の移動先も、3つのスペースが分かればコワくない

よけるべき荷物の範囲がイメージできたら、次は荷物の移動先を決めましょう。よける荷物の量は、想像以上に多くなってくるものです。だから、工事が始まる前に、移動先のスペースを確保することはとても重要なことです。

とはいえ、荷物の移動先は、どこでもいいわけではありません。

たとえば1階の工事をするのに、2階の奥にしか荷物の置き場を確保しなかった場合、荷物移動に時間と労力をたくさん使うことになってしまいます。

一方で、近いからといって、通路などの狭いところに荷物をたくさん並べてしまうと、リフォーム業者の移動のジャマになり、工事が遅くなってしまいます。

荷物の移動先を決めるにあたって、とても重要なのは、業者の「作業動線」上にできるだけ荷物を置かないことです。

「動線」とは、人やモノの動きを線であらわしたものです。今回の場合、「作業動線」とは、「工事中に業者が通るところ」と考えれば理解しやすいと思います。

「作業動線」といっても、複雑な工事の流れをイメージして業者の動きを予測する必要はまったくありません。

さきほど説明した、業者が使う「3つのスペース」、つまり「工事スペース」「搬入・搬出スペース」「作業スペース」を結ぶラインが、業者の主な「作業動線」となります。

なので、荷物の移動先は、「工事スペース」「搬入・搬出スペース」「作業スペース」を結ぶラインをさけて、元の場所にできるだけ近いところに移しましょう。

たとえば、リビングの床を張り替える場合、次の3つのスペースを結ぶライン以外で荷物を移動することになります。

リビングの床を張り替える場合
工事スペース リビング全体
搬入・搬出スペース 玄関からリビングに通じる通路
作業スペース リビング内、もしくは、となりの部屋
荷物の移動先

ダイニング、キッチン、廊下など

持ち運びやすいもの、軽いものは多少離れた部屋でもOK

図であらわすとこのようになります。

ここで、「工事スペース」はリビング全体に及びますので、リビングにある荷物は全部よけなくてはいけないことになります。

たとえば、テレビ台(テレビも)、サイドボード、ソファなど、リビングには大きくて重い家具が多くあるので、簡単に運び出せるものではありません。

基本的には、これらの大きな家具も含め全て「工事スペース」の外に出すべきです。その方が、業者の工事がスムーズになりますし、何より工事中に荷物が傷ついたり、汚れたりするリスクが減って安心できるからです。

しかし、大型のソファのように大きな家具を置くスペースが他になかったり、固定電話やセキュリティ関係の機器などのように、できるだけ線をぬきたくないものがあったりして、どうしても部屋の外に持ち運ぶことができない荷物もあるかと思います。

そのときは、ムリに運びだす必要はありません。よけることができない荷物について、前もって業者に相談しておきましょう。

工事の作業性は多少落ちてしまいますが、「工事スペース」に荷物があっても、ある程度はよけながら工事を進めることができます。

金庫のようにとても重いものが置いてあり、移動自体ができない場合は、工事内容から打ち合わせをし直すことになるかもしれませんが、業者に前もって相談しておけば、トラブルをさけることにつながります。

また、「作業スペース」について、「工事スペース」と同じくリビングとなっています。このように、「工事スペース」が部屋全体に及ぶような広い範囲であれば、その一部を「作業スペース」として使える場合があります。

「工事スペース」と「作業スペース」が同じ場所になるかどうかは、移動先のスペースに大きく影響しますので、できるだけ業者に確認をとっておきましょう。

確認の取り方は、次ように業者に聞くとよいでしょう。

「材料の置き場や加工する場所は、この部屋(工事をするスペース)でいけますか? それとも別の場所を使う必要がありますか?」

このように、よけるべき荷物の範囲も、移動先をどうするのかも、業者が必要とする3つのスペースについて理解していれば、とても簡単に解決します。

荷物の量と移動先が決まったら、実際に荷物を動かすことになりますが、そこで注意が必要です。

大きな荷物はムリに自分で運ぼうとしないで下さい。

荷物が倒れたり壊れたりしたらとても危険です。その時は、大きな荷物の中に入っているものを取り出しておくだけにしましょう。

たとえば、テレビ台であれば、中の小物や電子機器などを取り出しておくことになります。そしてテレビ台や大型テレビなどの荷物の移動は業者にお願いするとよいでしょう。そのときも、業者には前もって、運んでもらう荷物について伝えておくことをオススメします。

いかがでしょうか、だいぶイメージがしやすくなったのではないでしょうか。

最終的には、業者が必要とするスペースをはっきりと知るために、業者に前もって聞いておいたり、打ち合わせをしたりする必要があります。

リフォームは一生の内にそう何度もしないものです。なので、業者と打ち合わせをするのは慣れないことだと思います。それだけにとても労力のいることですよね。

でも、めったにしないリフォームだからこそ、このときだけでも気持ちを切り替えてできるかぎりの準備をして欲しいと思います。

そして、思い通りに生まれ変わった我が家を実現して欲しいと思います。

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